VTuber宴美結、ここでいったんひと区切り

2024年12月18日の初配信から、丸6か月と1週間ほどが経ちました。
個人VTuberとして数々の活動をしてきて、いろんなことを考え、いろんなことを思ってきました。
自分にとっては本当に始めて足を踏み入れる、右も左もわからない新たなステージ。Youtubeのことなんて観る以外何もわからなかったし、ノウハウなんてほぼほぼゼロ。自分にライヴ配信でいったい何が出来るんだろうって、日々考え模索した半年間だったように思う。
それでも見様見真似で、VRChatあがりのトーク捌きでやってきました。配信を通して「あぁ、自分ってこんなに喋れるんだ」って再認識しましたねw
めちゃくちゃ早口で、次から次となだれ込む話題の数々。自分でもどうしてこんなに喋れるのか不思議です。

同じくVTuberの繋がりも次第に増えていき、コラボ配信も結構頻繁にやってきました。VTuberギルド「パシフィック」っていうところに居させてもらって、凸待ち配信に始まり、マインクラフトやVRChatワールド制作の先生など、いろんなコラボの機会を得たのだけれども、今回はここをいったんひと区切りしたいなって思ったのです。
コラボを重ねていくたびに次第に思うようになってきました。確かに人と絡むことで出る魅力はあって、新しく得られたリスナーさんもいて、得るものは多いなと感じる一方で、団体の中での意見の食い違いがあったり、話が通じなかったり、価値観が違うなと感じることもありました。
その度になんて返信をしたらよいのか、どういう解釈、どういう態度をとるべきなのか、そうやって考えている時間中、モヤモヤと湧き出る鬱憤、もどかしさ、苛立ちがありました。
もちろんこれ、配信上ではそんなふうには見えないでしょう。すべて裏での話です。

私は昔から、文章でやり取りをすることに結構重きを置いています。以前もブログでこのことについて書いたことがあると思うんだけど、例えばAさんとBさんが喧嘩になったとします。そこでCさんが間に入って「直接会って話したほうがいい」などと言います。これよくある話ですよね。DMでやり取りばかりしていないで、直接話し合えば解決するのだと。確かにそういう現場もいくつか見てきたし、そのほうが効率的のような気もします。
けど実際はそうじゃないケースもあります。直接会って話すと文章よりも相手の細かな感情表現や共感性に気づけますよね。これにより多少どちらかがおかしなことを言っていたとしても「まぁまぁまぁ・・・」と受け入れてしまったり「しょうがないよね」みたいな共感によって互いの間に生じていた荒波が平均化される。結局どちらかが折れたり、出来るだけフェアなところに落ち着いたりなどして仲直り、解決を見ることになるんだけど、文章でのやり取りで物事を解決することは果たして不可能だったのだろうか?声で話し合うことが最良だったのか?と。
実際何度か、夜な夜なVRChat内で会って話して、それでも気まずい空気のまま解決しなかったケースもあったし、その場はおさまったかのように見えたけどそこから疎遠になった。あるいは後日またSNSでぼやかれて実質関係を断った、ということもあって。声で話し合うことが最良の解決策であるとは、私は断じて思えないのよね。

対面で、声で話し合って物事を解決する間柄っていうのは、私の中ではそれは「家族」なんだよね。家族と文章でやり取りするなんてことはそうそうないでしょ?LINEだって「今から帰るけどコンビニで何か買っていこうか?」とか日常的なことばかりだし。毎度のことならスタンプで事足りる。
毎日顔を合わせて、毎日言葉を交わして、そうして成り立つ関係。私にとってそれは「家族」なんだけど、ネット上の友人、仲間は決してこの「家族」には分類されないの。毎日会うわけでもない、毎日言葉を交わすわけでもない。必要な時に必要な分だけ話す。まぁこの中間に「社内」っていうのもあるにはあるんだけど。ここではいったんそれは置いておこうと思う。
そういったいわゆるネット上の友人、仲間っていうのは決して家族じゃないし同じ社内の人間でもない。であればどういったコミュニケーションが求められるのか。テキストベースでの円滑で棘の無い、双方で出来るだけストレスや負担を感じないやり取りが出来るかどうかっていうのがすごく重要だと私は思っているのね。
さらに、一見DMではこれがうまくいっているように思えても、SNSでぼやいていたりなんかするとう~~~んってなって、これが何度か続くと私個人的にはアウトかなって思う。ここのブログでも過去にそういうことがあったわよね。
結局関係を断ったり疎遠になったりする時って、そのきっかけにいつもSNSでの「ぼやき」があったと思うの。別にターゲットを絞ってはいないのだとしても、直接的じゃないのだとしても「もしかしてこれ私のこと?」って感じさせてしまっているようであればそれはもう「ぼやき」としては十分にアウトで、なんなら時に「攻撃」「反論」にさえなりえるわけ。

すごくこめんどくさいことを書いたけど、私がテキストベースでのコミュニケーションに重きを置く理由はここにある。
そしてここ最近で私の身に起きたことは、まさにこの部分がすごく関係していて、何故だか伝わらない、話が通じない相手。解釈不一致、意味や本質を読み取ろうとせずに反射的にぶつけてくる返信。そんなに私、難しいこと書いてるかしら・・・?これってどういうこと?って聞いただけで、あたかも「自分が否定された」と思い込んで被害妄想したような返信をしてくる。実に面倒くさい。いやいやそうじゃなくてね?って説明しても抜けきれない「私は否定された」の対立感。次第に私も思い始めるの。あぁいまのこの人に私が何を言ってもマイナスだ、と。それならばと「うんうん、そうだね、じゃそうしようか」って共感、肯定してあげるだけになって。最後に私はその企画からは降りたんです。単純に楽しくないと思ったから。面倒だなって思ったから。

もうひとつこんなこともあったの。アバター改変作業の配信をした次の日だった。Xにまた「ぼやき」があがってきて、しっかり私の視界に入ったの。当然よね、相互フォローしてるんだもの。向こうだってそれをわかっているはずでしょう?サムネイルに「脱VRoid」っていうキーワードが入っているのが相当気に食わなかったみたいで、しっかり低評価ボタンも押されたよね。たった1票。あぁぜったいこいつだなって確信したよね。
この「脱VRoid」っていうキーワードは何もVRoid使用者を差別、蔑むような意味ではないのは多くの人がわかっているはず。VRoid使用者は往々にして「VRoid感」を無くそうと努力しているの。デフォのままだとどうしても感じるこのVRoid感は、時として大勢がいる場に出ると「あぁこのアバターはVRoidだな」っていう態度をされたりもするほどで。
であればそもそもVRoidではなくて、アバター改変によって自身の姿を創り上げるということをしてもいいんじゃないか、そういう術を学ぶ作業配信っていうのもありじゃなかろうか。そういう意味で「脱VRoid」っていう訴求キーワードがサムネイルに入ったわけよね。
けれどこれがいわゆる「VRoid使用者を蔑んでいる」などと解釈し、さらに「調べが足りていない、残念だ」と。
どの口が言っているんだ?調べが足りていないどころか技術も界隈への理解もVRChatのことも程知らずで、全然足りていないであろう貴方に言われたくないんだが???とまじでピキピキしたし、残念なことにこの人こそ1グループのリーダー的存在であり、人をまとめる側の人間なのだということ。
思うところがいろいろあれど、誤解を解消しようと思って配信内容についての説明責任を感じてDiscord上で、そう、テキストベースで話を始めたの。
実はほんの数日前に「いやぁ美結さんにはお世話になっている、美結さんをとても信頼している」などとわざわざ時間を割いて参加したボイスチャットの機会に何度も言われたあとだったので、不信感は一層強い。がしかし、角を絶対にたてまいと、そして言い争いになるようなことがないように出来るだけ難しい話にせずにと話していったのだけれど、話がまとまったかなと思い始めたところですべてが台無しになるような返信がきたわけ。

「私はSNSでの発言について問題があったとは思っていない」

・・・・?

問題があったというのであれば今後のために詳しくお聞きしたい、といった内容。くっそ丁寧というか、自身を高いところに置いておきながらへり下る言い様で。むしろ私を小馬鹿にするような突き放したような文章できたの。呆れました。あ、だめだこの人って思った。

「あ、いえ、何もないです、大丈夫です」

って返しました。ここまでちゃんと説明したじゃん、読んでないの?理解してないの?なんにもわかってないじゃん、結局最後に「自分は人の意見を聴き入れます」的な姿勢を見せて、リーダー然とした態度をとって、けれどその過剰なまでにクソ丁寧な文章で私を小馬鹿にするんですねって。
「うわぁぁぁめんどくせぇぇぇぇぇぇ!!!!」ってなっちゃったんです。このリーダー、無理だ。そう感じた瞬間です。
私もこれまでの人生で何度も「リーダー」というものを経験してきた。たくさんの失敗があった。だからこそ思う。このままではだめだと。

既にそのやり取りは消されている。もう荒波を立てるなということなのだろう。であれば私もこのまま何もいわずゆっくりとここからフェードアウトしていこう。なにも宣言する必要なんてない。

こんなにも伝わらないものなのか?こんなにも話を聞いてもらえないものなのか?果たして自分がリーダーだった時もみんなにそう思われていたのだろうか?そう考えると苦しくてたまらない。
ならいっそここで一区切りして自分を見つめ直そう。孤高だっていい。というか私は個人VTuberだ。群れの中に無理をして居続ける理由はどこにもない。
帰ろう、自分の場所に。自分だけの場所に。私を見たい、私と話がしたいと思って観にきてくれるリスナーさん達のもとへ。

ここでVTuber宴美結、丸6か月と1週間。
ひと区切りとして、いったん飲みます。

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