REMAX RT-V03 Android搭載一体型VRHMDを試す
残念な記事が続きます(笑
今回は、「REMAX RT-V03」という、Androidを搭載した一体型のVRHMDを手に入れたので、その実機レビューをしたいと思います。
まず一体型のVRHMDってなんぞやって話だけど、通常VRHMDって、PCやPS4から映像を出力してくるものと、スマホを差し込んでスマホの画面を真近で見るものと、だいたいこのどちらかなんだけど、最近はこの一体型っていうのがじょじょに顔を見せ始め、これ単体で、線を繋ぐことなく、スマホを入れて顔全面が重たいということもなく、VR体験ができるっていうHMDなんだけどね。
正直このVRHMD、問題だらけだと思ったよ。
昨年のCESでもちょっとは話題になったらしいものなんだけど、価格は諭吉が2枚ぐらいの低価格帯でありながら一体型で、しかも驚くべきことに1920pxHDディスプレイを両目に搭載しているというのを知って、それは試してみなきゃ!!と思ったんだけど・・・。
おでこの部分にはセンサーがあり、センサーを塞ぐと映像が映るタイプ。
まず装着してみてすぐ問題に気付く。
レンズがやけに曇る。
いやね、この写真でもわかるとおり、レンズと顔接着部分が近すぎるのよね。
つまり、私がやたら蒸気を発しているのではなく(笑)、単純にレンズと顔が近すぎるがゆえに装着した瞬間やたらレンズが曇るし、おそらくこれでは眼鏡は入らないだろうし、
レンズが汚れやすいのは間違いない。
そしておまけにスポンジが柔らかくないw
良い事ひとつもない装着感、みたいだけど、唯一、軽いってのは利点。
一体型で、Android搭載してるわりには軽い。Pimax4Kと同じくらいじゃないかな。
底部分にはわりと原始的なピント調整のスライドと、充電用のUSBなどなど差し込み口がある。
ボタン類は押し心地の良さはあったね。
スペックとか搭載機能とかの詳しい情報はこちらを見てもらえればわかるんだけど、
私からは、技術的な話はいったんおいといて、使ってみて、とかく思ったのは、
動作が重たい!何も出来ない!使い物にならない!!そして意外と小さい!w
良い事ひとつも無いじゃんね?w
写真でみると、なんだか大きいHMDなのかなって錯覚すると思うけど、これね、
ぶっちゃけ手のひらからちょっと溢れる程度の小ぶりなHMDなんですよ。
箱あけてびっくり。違うものが届いたかな?と思ったね。
で、最初に感動したのは360度の高解像度写真を見た時。
うん、これはすごかった。色が良く出る液晶なんだよね。実に綺麗。
でもね、この綺麗さは、スマホを差し込んで見るタイプのやつと似ている。
現実味がない感じ。本当に液晶にド接近して見ている感じそのもの。
私が求めている「綺麗」はこうじゃないんだよなぁって。
しかもなんかちょっと網目感もあったね。うぅん・・・。
加えて、覗き込んだ時の周囲が四角いフレーム。これはアウトだね。
PIMAXやVIVE、PSVRのように、丸いフレームじゃないと、やっぱりスマホ差し込んでます感が没入感をかなり阻害する。
で、まぁ、一体型VRHMDで一番何がしたかったかというと、
DMMのVRのAVを見たかったんですよ(笑
最高じゃないですか、一体型で、線に繋がれることなく、
パッと被ってパッとセッ〇ス出来るなんてもう夢の機械じゃないですか。
でもね、残念ながらこの「REMAX RT-V03」
DMMのVRは見れませんでしたーーーーww
正確には、映像は映った。ストリーミングは無理。
いちいち本機にダウンロードして(wifiだけどめちゃくちゃ遅い)、再生はされるものの、
何故か、首を振ると反対側にぬる~~~っと映像が移動する。
もう全然VRじゃないのね!気持ち悪い。
ちなみにVRじゃない普通のAV作品はストリーミングでも見れるよ。
多分これは、REMAX RT-V03のせいじゃなくて、DMM動画プレイヤーのせいのような気もするけどね。
他にもTrinusVRを入れてみたり、なごみの耳かきをGoogleプレイストアからインストールしてみたけど、どれも正常に動作している、とは言い難い状況。
処理がちょっとでも重そうな作品はすぐにフレームレートがガタ落ちするし、画面をタップして進めなければいけないアプリでは、いちいち本体上部のボタンを押してヘッドマウスカーソルモードに変更する必要があるし、TrinusVRは何故か押せないチェックボックスはあったりして、そもそも使えない。
こうなってくると本当に問題、課題ばかりのVRHMD。
一体型という特徴を何一つ活かせない残念なものでした。
一体型の未来はまだまだ遠いのではないか。
Vive FocusやOculus Goが展開されてきているけれど、このREMAX RT-V03の印象から、
どうしても不信感を抱かざるを得なくなってしまったね。
どう考えたって、ハイスペックのPCでVR体験するのと同じ程度の環境が、一体型で実現するわけが無いんだよね。加えてコンテンツの不足感も否めない。
GoogleプレイでのVRコンテンツなんて、数分で終わるジェットコースターばかりだからね(笑
一体型はどこへ向かっていくのだろう。不安しかないね・・・。
せめてTrinusが使えてさえいればまだ、使い道はあったんだけどなぁ。