Pandora ep.2 – Remember / FullColor
ついにアップデートされた、Pandora ep.2!
お正月休みもあって、ものすごい勢いで作業を進めたので、構想とかそういうのを含めず、実作業だけで考えれば約一か月ぐらいでしたが、それでも、VRC屈指の景色に仕上がったのではないかなと思っています。
一番に重要視したのは、やはり景観の美しさ。
全Pandoraの中でも最も親しみやすい綺麗さがある仕上がりになったんじゃないかなと。
家や城、洞窟や湖などの位置的には同じなので、その方角に走っていけば、それほど迷うことなく進める道だとは思うんだけど、道のディテールが細かくなったので、曲がってみたり、のぼってみたりくだってみたりで、本来の「道」らしくなっている分、なんだか妙にめぐるちゃんの家まで遠いような感じがしてしまうんですよね。
ある場所的には旧版と一緒なんだけどね。
今回土地が広がったのは、奥側に約4平方キロメートル。小高い丘や谷、新しい仕掛けが存在する洞窟などがあります。向かって左側はPandora的にはめずらしい、樹の少ないエリアで、花畑が段々になって広がる広々とした景色が広がります。
新しい仕掛けのある洞窟へは、CelestialSphereを合計6つ集めると入ることが出来ます。
CelestialSphereの位置は旧版とはほぼ異なるうえ、ちょっといじわるな場所にも配置されているので、結構世界を歩き回る必要が出てきますね。
次にTerrain、自然関連のオブジェクトの配置について。
花の植え方に、ある程度の一貫性があることに気が付いた方はいますか?
木陰になっているところに咲く花と、陽の当たるところに咲く花があります。
ですが、全域でそう、というわけでは、リアルの自然界でも違いますよね。
多少陽があたっていても、日陰の花が咲くことだってあるはずです。
そういった自然界のブレ、というものは、存在する自動ツールでは無理なんですね。
ましてや、配置した樹の陰を認識するなど、おそらく不可能です。
なので、もちろん花々はすべて手植えしました。しかも、ブラシサイズは最小の1です。
また、あちこちに転がる石がありますが、これももちろんひとつひとつ手置きです。
そして、その石の周囲には、だいたいいつも同じ植物が生えています。もちろん生えていないこともあります。石の近くにだけ生える植物、ということです。
Terrainの塗り方にも今回こだわりがあります。
配置した巨大な岩とTerrainの境界線を、出来るだけ目立たなくしたかったので、配置した岩の色から、Terrainの山の色へと繋がるように中間色を塗っています。
また、洞窟内の土の塗り方も綺麗に仕上がったと思います。濃い土、普通の土、荒れた土、砂状。様々な土を重ね塗りしています。
皆さんが普段歩く歩道の塗り方にも注目です。歩道の両脇に、砂状のものであったり、色の異なる草が塗られています。
ここまで綺麗にTerrainを使いこなせるようになったのも、Pandoraのおかげでございますw
今回のリメイクは、本当にこの景色の向上、というのが最重要なところで、全域で美しい景色を描くために、作業の7割くらいは、泥のような状態になって植物を植え、石を転がしてんじゃないかなと思います。
新しい仕掛けについても触れましょう。
旧版であった「StoneTower」は撤廃され、新規に「CryptexCorst」というエリアで、かの有名なダ・ヴィンチが考案したと言われるクリプテックスというダイヤル式の小型金庫のようなものを巨大化させました。
Pandora ep.2は、比較的謎解きの難易度が優しめで、なおかつ、謎解きらしい雰囲気があるので、ここでの新しい仕掛けも、そういうものを目指しました。
Unityの標準機能をうまく利用した「へぇ~!」ってなっちゃう仕掛けですね。
解いたあとの動きも迫力があって良い感じですよ。
CelestialSphereをすべて集めて辿り着く洞窟にも、新しい仕掛けがあります。
SilencedWhiteFlower、沈黙の白い花、です。
ここはPandora ep.2であっても、どことなく他とは異なる雰囲気が漂います。
仕掛けの難易度もちょっと難しい部類だと思います。
仕掛けの雰囲気的にはep.4に近い感じですね。
しかし、ここは考察が捗るところです。Pandoraでの「死」とは。それを考えさせられる場所です。仕掛けを解いたあとの曲名をぜひ思い出してほしいですね。
その他の仕掛けはそのまま引き継がれていますが、Lake of Fantasyの最後の演出はパワーアップしていますので、ぜひ二人で光を合わせて見てみてほしいです。
世界があって、物語があって、楽曲があって、そこにパーティクルがある。この4つが揃う瞬間です。
パーティクルライヴがVRChatでは流行っていますが、本来パーティクルという技術は、世界や物語、音楽に添える花のようなもの、と私は思っています。
花が添えられて、初めて世界は輝く。
ぜひそれを目の当たりにしてみてくださいね。
うわ~!たくさん書きましたね!けど、語れることはまだあります!
それくらい、Pandora ep.2のリメイクは、私にとって意味のあることだったと思っています。
これでPandoraとしてコンテンツのリリースは本当に終了ですね。
次はいよいよSymphony3。そして、続くProject Campanellaです。
今年も私から目が離せませんよ!ちゃんとついてきてくださいね~!(笑
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