世界の作者として思っていること

ちょっと気持ちの吐露になるので、抵抗あるかたは、ここでそっ閉じしてください。

 

 

 

気にしないのが一番なんだけど、あまりこころよく思ってないことがあって。
半分冗談交じりで言ってるんだと思うんだけど、度々になって、度が過ぎてくると、やっぱり作者としてはあまり気持いいいものではないかな。

私は自分で創造したあの世界が、本当に好き。
あぁ、こんな世界を、冒険出来たらいいなぁって、そんな思いを抱いて創ったのは間違いない。
難解な仕掛け、重厚な物語、荘厳なオーケストラ、群像劇。

ひとつひとつを丹念に時間をかけて設計し、組み立てて、丁寧に、形にしてきた。
技術的に至らなかったところは後からリメイクしてクオリティを上げる努力もしてきた。
謎解きの内容を考えているときなんかは特に頭が痛い。うまくまとまらないと、胸がずっと苦しい。どうしたらいい、どことどこを繋げて、あれとこれとを照らし合わせて、そこから導き出させる暗号。あらゆる方向からそれを考え抜いていく工程は、私的には、この世界の創造の中で一番苦しいところ。

あの世界は、そうして、希望と、苦しみと、期待によって、綿密に組み上げられてきたもの。
何か誤解されている方もいるみたいなんだけど、ふわっと適当に作られた仕掛けなんてひとつもないんです。何時間も、時には何日も思考を重ねて実現したものも。
そしてそこに、みんなを苦しめてやろうっていう気持ちはないし、健康を損ねてほしいとも思ってないし、心的疲労、ストレスを与えたいなんて微塵も思っていない。

確かに、せっかく長い時間をかけて作ったものだから、そう簡単に解かれたくない、という気持ちはある。けどそれは、苦しんでほしい、という悪魔のような思いとはまったく別のものだということ。
むしろその逆。楽しんでほしい。悩んでいるその時間を。
あまりにも難しいものは、皆と協力して、知恵を集めて解いてほしい。
そんな悩んでいる姿を見るのが、制作者として、私は好きなんです。
これを、絶対に誤解してほしくない。

もちろん、仕掛けの不具合でご迷惑をおかけしてしまったことも何度かあるし、今も、解くために一工夫必要な場合があるのもわかっているんだけど、私も精一杯対応してきました、本当に。
それでもまだ、努力が足りない、というご指摘もあるかもしれないのだけれど。
今後もあの世界を守っていくために、そして、たくさんの方に遊んでもらうために、世界を見守っていくつもりです。

あと、設計図や答案を公表するつもりは、今のところないです。
実は一時期公表しようかなと思った時期もあったんだけど、ある思いから考えなおしました。
設計図、答案。これが公表されてしまったら、それに頼る人が必ず出てくる。例えアクセスしづらい場所で公開したとしても。
考えることをやめ、ただ答案を見て解いていく、答え合わせゲームとして、あの世界をものすごいスピードで駆け抜けていく。「旅人」ではない「プレイヤー」が闊歩する日が訪れる。
私はそれを恐れ、答案や、それに関する設計図を公表することをやめました。
だからこそ、案内する人がいる、という現状が、私的にも程よく思えるラインなんです。

過激な言葉であの世界にぶつかってほしくない。ましてや、Twitterで不特定多数に負の印象をばらまくなど、決してしてほしくない。
TwitterはしばしばPrivateと錯覚しがちだけど、鍵でもかけない限り、Publicなんです。VRCのPublicインスタンスよりも、もっと広いPublicです。私自身、Twitterから姿を消して、これをものすごく強く感じるようになりました。

私の好きなあの世界で、健康を損ねたり、ストレスをため込んだりしてほしくない。
こんなすごい景色のワールドがあったよ!感動する物語を体験したよ!
そんな美しい思い出、記憶を、書き残してほしい。そう思っています。

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